50代になり、
これからの働き方を真剣に考えるようになりました。
体力のこと、収入のこと、老後のこと。
不安はたくさんあるけれど、
「今の働き方を続けるのはしんどい」
そんな思いから病院を退職し、
半年のブランクを経て再就職しました。
この記事では、
転職エージェントを使ったリアルな体験と、
50代ならではの迷いや現実について書いています。
半年間、仕事をしない生活が始まりました
有休消化で約2ヶ月、その後さらに4ヶ月。
合わせて約半年、仕事をしない生活が始まりました。
退職後は
「仕事をしていたらできないことをやってみよう」
そう思って、海外へ1ヶ月半のロングトレイルに出かけたり、
実家へ少し長めに帰省したり。
本を読んだり、料理をしたり、
友達に会ってお茶をしたり、ドライブに行ったり。
ごくごく普通の毎日を過ごしていました。
少しずつ顔を出した「仕事をしていない不安」
最初は、解放感のほうがずっと大きかったのですが、
時間が経つにつれて
「仕事をしていないこと」への不安が
少しずつ顔を出すようになりました。
周囲の友達は、当然みんな仕事をしていて、
いつでも遊べるわけではありません。
一人で過ごす時間も楽しい。
けれど、それが続くと、
だんだん寂しさを感じるようになり、
少しずつ孤独や不安が膨らんでいきました。
なんとも贅沢な悩みですよね。
でも、考えてみると、
私はもともと
「誰かと一緒に過ごしていたい」性格なのかもしれません。
こんな時間を持てたからこそ、
自分のことを知る機会にもなった気がします。
そろそろ仕事を探そうかな、
そう思ったのは、
完全に仕事をしなくなってから
4ヶ月ほど経った頃でした。
自分では、
仕事を始めようと思うのが
「意外と早かったな」という感覚です。
転職サイトに連絡してみたら、すぐに動き出した
「これからどんな仕事をしようか」
「どんな働き方がいいんだろう」
そう考えながら、
以前から登録していた転職サイトに
「仕事を探しています」と連絡してみました。
すると、思っていた以上に早く連絡がありました。
50代、再就職で大切にした条件と迷い
自分の中で決めていた条件
自分の中で決めていた条件は、
・病院ではないこと
・もう夜勤はしたくないこと
・これから楽しく働けそうな環境
これまで退院支援に力を入れてきたことや、
在宅医療への興味もあり、
訪問看護という選択肢も浮かびました。
ただ、訪問看護のオンコールについては
少しネックに感じていました。
年齢と収入への不安も正直ありました
50歳という年齢での再就職。
年齢の壁はきっとあるのだろうと
漠然と感じていましたし、
転職に伴ってお給料が下がることも
ある程度は覚悟していました。
それでも、
これからの働き方を考えて
病院を離れる決断をした以上、
そこは納得した上での転職です。
転職エージェントとのやり取りと現実
転職エージェントとは、
まず電話でこれまでの経験や実績、
今後の希望について一通りヒアリングがありました。
働きたい場所、給与、通勤エリアなど。
話をする中で、
訪問診療と訪問看護に絞ることにしました。
年齢で断られた訪問診療
訪問診療は2箇所、気になるところがあり
申し入れをしてもらいましたが、
「長期的キャリア形成の観点より
新規採用は20〜45歳までを目処にしている」
「30歳まで」
という返事でした。
年齢の壁を、
ここで現実として突きつけられました。
訪問看護に絞って見えてきた可能性
その後は、訪問看護に絞ることにしました。
するとありがたいことに、
複数のステーションから
年齢や経験を踏まえてオファーが来ていると
連絡をもらいました。
興味を持った3つの訪問看護ステーション
① 訪問診療が母体の訪問看護ステーション
(自転車通勤・徒歩圏内)
② 新規立ち上げの訪問看護ステーション
(自転車または電車通勤)
③ 病院が母体の訪問看護ステーション
(電車通勤・乗り換えあり)
最終的に選んだのは「ワクワクできる職場」
その中でも、
自分の中で一番ワクワクが大きかったのは
新規立ち上げの訪問看護ステーションでした。
訪問看護は初めてだけれど、
一からみんなで作っていくこと。
新しい経験ができそうな点に惹かれました。
面接から内定まで、エージェントのサポート
面接の日程調整や、
履歴書、そして初めて作成した職務経歴書。
どちらも担当のエージェントが
一つひとつ丁寧に添削してくれました。
面接当日は、
同行の許可があったステーションには、
エージェントの方も一緒に来てくださいました。
結果的に、
ありがたいことに、
すべてのステーションから内定をいただき、
あわせてお給料の提示もありました。
最終的に選ぶにあたっては、
・お給料
(基本給や残業代、賞与、昇給、各種手当を含めた想定年収)
・面接時の雰囲気
・通勤時間
・職場の様子
・管理者の方の人柄や考え方
こうした点を総合的に考えて、
今の職場を選びました。
転職エージェントを使ってよかったこと
・希望に沿った求人情報を、たくさん提案してくれる
・求人票には書かれていない、職場のリアルな情報を教えてくれる
・面接の日程調整を代行してくれる
・履歴書や職務経歴書を丁寧に添削してくれる
・面接前に、聞かれそうな内容を事前に共有してくれる
・内定を辞退する際の連絡を代行してくれる
・苦手なお給料交渉を任せられる
自分ひとりで、これをすべてやろうと思ったら、
正直かなり大変だったと思います。
そう考えると、
転職エージェントは
利用しない手はないと感じました。
50代での転職を振り返って
50代での再就職は、
正直、不安も迷いもたくさんありました。
年齢で断られる現実に直面したり、
「本当にこの選択でよかったのかな」と
立ち止まることもありました。
それでも、
転職エージェントを利用したことで、
ひとりでは見つけられなかった選択肢に出会えたり、
安心して一歩ずつ進める環境があったことは、
とても大きかったと感じています。
次の記事では、
実際に私が利用した転職エージェントについて、
よかった点や、正直に感じたことを
もう少し詳しく書いていく予定です。
同じように悩んでいる方
少しでも参考になれば嬉しいです。


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